経験もジャンルも全く違う初対面の人たちで

「さあ、セッションをしましょう!」

となった時、候補として一番始めに上がるのは、『コード1発』のセッションです。

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(c)www.audio-luci-store.it

『コード1発』 のセッションとは、コードを1つしか使わないセッションの事です。

今回は、この『コード1発』のセッションについてです。


①『コード1発』セッションの長所

『コード1発』の長所、それはズバリ、事前知識無しで誰でも簡単にセッションが出来る事です。

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上記のように曲の中でコードが変化する楽曲だと、進行中のコードと合わない音を出してしまうと、“ズレた”演奏になります。
ある小節では合っている音でも、別の小節のコードによっては合わなくなってしまいますので、ズラさずに演奏するには、事前にある程度の知識、経験が必要となります。

しかし、『コード1発』のセッションでは、コードを“E”と決めたら、とりあえず“E”を演奏しておけば絶対にズレませんので、どんなに初心者の人でも、簡単にセッションする事が可能です。


②『コード1発』セッションの短所

そんなに簡単にセッションが成立する、最高に取っ付きやすい『コード1発セッション』ですが、コード進行が無い事が逆に短所ともなってしまいます。

コード進行のある曲だと、循環するコードにより曲の展開終止感が演出されますが、『コード1発』の場合はコード進行が無い為にコードのみではそれが全く感じられません。

この為、セッション初心者ばかりだと、ただただ冗長なだけの終わりの無いセッションとなってしまい、どうにかこうにか無理矢理セッションを終わらせた後に、かなり微妙な空気が流れる事必至です(笑)

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※一面コード“E”の砂漠をさまようセッションのイメージ

③1発セッションを盛り上げる方法

もちろん、セッションに慣れている上級者や素晴らしいアイデアが湧いて出てくる天才ミュージシャンならば特に何も考えなくても勝手に盛り上がってしまう『コード1発セッション』ですが、セッションに参加するのはもちろんそんな人ばかりでは無いので、盛り上げる為の工夫が必要となります。

いくつか挙げていきます。

テーマを演奏する
最初にソロをする人が、ソロの前にテーマのようなフレーズを演奏し、曲を終わらせる気になった時にまた同じフレーズを演奏すれば、後はそのままエンディングで気持ちよく終われます。

定期的にブレイクを入れる
例えば8小節目に全員がブレイクするようにするだけで、一気に曲にメリハリが出ます。
簡単ですが、一番手っ取り早く盛り上がれる方法だと思います。

途中でリズムを変えてみる
これはドラムやベースがやりやすいと思いますが、ファンクのリズムから急にジャズの4ビートに変えてみたりすると、展開を演出する事が出来ます。あまりやり過ぎると、くどいかもしれませんが。。。

事前にちょっとしたキメフレーズを打ち合わせる
ソロの終わりなどで毎回キメるフレーズを用意するだけで、かなり曲っぽくなります。
事前に準備をしなくてはならない点、決めたフレーズを数人が演奏出来る必要がある点が少しハードルです。

コードで展開出来ない分、その他のアイデアと音の会話が重要となってきます!

④初心者の為の『コード1発』攻略

セッション初心者は、コード1発と言われても何をしたら良いか分からないと思います。
とにかくまず始めに、“何のコードの一発か”を確認しましょう!
 
それが分かったら、とりあえずEの1発ならEを出していれば間違いないですし、FならばFを出していれば絶対に間違いはありません!楽器にもよりますが、オクターブも考えると2〜3個は音が出せると思います。

しかし、その音だけでは逆に表現しづらいかと思います。
そういう時は、 “5度”を使いましょう
“5度”などの度数については、こちらの記事で少し触れています。
“5度”は、1発セッションで使うようなコードならどれでも外さない音です。
ルートから音階を数えて5つ目の音ですが、音階も良く分からない人はズバリ、“ルートより半音7個上の音”か“ルートより半音5個下の音”を探せばいいです!

これでまた音のバリエーションが広がりました!
次に、“3度”も使ってみましょう!
こちらのコード表記の読み方が参考になると思います。
“3度”を使う場合、コードがメジャーかマイナーかを知る必要があります。
結構セッションの現場では、“E”などとだけ言って、あとは雰囲気で合わしていくみたいな事も多いですので、対応出来そうになければ、事前に「マイナーかメジャーか」を聞きましょう。
メジャーなら、“長3度(ルートより半音4個上の音)
マイナーなら、“短3度(ルートより半音3個上の音)
を使うと外さないです。 

ルート(1度、8度)、3度、5度をが使えるようになると、ぐっと音のバリエーションが広がります!
あとはコードトーンやスケールを覚える事で幅も広がりますし、実際にそれ以外の音を試してみて、徐々に感覚的に使える音と使えない音を覚えていく事も出来ます。

慣れてきたら使った事の無い音に冒険してみて、 違っていてもすぐにルートに戻ればOKです!


『コード1発』のセッションは、とてもシンプルですが、奥も深いです。
気軽に楽しめるのでとても重宝されますが、レベルの高いセッションにするには演奏者の表現力やコミニュケーション能力が求められます! 
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