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【名盤紹介】Nina Simone(ニーナ・シモン)/『Wild Is The Wind』

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独特な歌声とビブラートで唯一無二の存在であるジャズ・シンガー、Nina Simone(ニーナ・シモン)は、鋭い切り口と感性を揺さぶる歌詞が素晴らしい、シンガーソングライターでもあります。

彼女の功績は偉大で、2003年に他界してからも、数々のミュージシャンからリスペクトされ、カバーされ続けています。近年でも、Meshell Ndegeocello(ミシェル・ンデゲオチェロ)の『Pour Une Ame Souveraine a Dedication to Nina Simon』や、Robert Glasper(ロバート・グラスパー)やLauryn Hill(ローリン・ヒル)などの共同作『Nina Revisited: a Tribute to N』などトリビュートアルバムがリリースされています。

“ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー”では第29位に選ばれています。

今回は、1966年のアルバム『Wild Is The Wind』を紹介します!


“Four Women”

“Wild Is The Wind”

“Either Way I Lose”

Nina Simone(ニーナ・シモン)の鋭い切り口の歌詞を印象づける、“Four Women”の歌詞の一部です。
My skin is brown(私の肌は茶色)
My manner is tough(私は行儀が悪い)
I’ll kill the first mother I see(母親に合ったら殺してしまいそう)
My life has been too rough(私の人生はとてもひどいものだった)
I’m awfully bitter these days(毎日が辛い日々)
Because my parents were slaves(だって、両親が奴隷だったから)
What do they call me(そんな私を人はなんと呼ぶかって)
My name is PEACHES(私の名はPEACHES)

このように、有色人種の女性のたくましさなどを描きながら、人種差別などを社会へ告発しています。
Nina Simone(ニーナ・シモン)自身も公民権運動などの活動を活発に行っていました。

彼女が最近になってブームのように取りざたされているのは、警察官による黒人への暴行、射殺等を受けての“Black Lives Matter”運動など社会情勢の影響もあるのかも知れませんね。

アメリカでは社会へのメッセージとして音楽が力を発揮しているようです。

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