J Dillaは、HipHopやR&Bなどのトラックメーカー(プロデューサー)、MC(ラッパー)です。
彼はD’Angelo、Erykah Badu、Commonなど、多くのSoul / HipHopアーティストに影響を与え、また一緒に活動しました。難病により32才の若さで亡くなるまで、膨大な数のトラックを作成しており、現在も彼のトラックで新作が次々と生み出されています。
晩年の作品↓
彼が最期にたったステージが印象的ですので、どうぞご覧下さい。
車いすで、目深に被ったフードから除く顔や、袖から出た指など、非常にやせ細って見えます。
難病の深刻さが良く分かります。
こんな状態にありながら、最期の時までトラックを作り続け、 インターネットにアップロードを続けていたと言うのですから驚きです。
何か使命感のようなものを感じますし、彼はブラックミュージック界のために神によって遣わされたのではないかとも思えるくらいです。
その実、彼のトラックは後のブラックミュージックに多大な影響を与えましたし、彼のトラック自体もサンプリングされて新作が出続けています。
で、ここから学ぶ事は、「どんな状況でも音楽をやり続ける重要性」です。
自分が音を出し、それを聴く人がいた瞬間、聴いた人に与える影響は0ではありません。何かしらの感情は抱かせるはずです。影響が波紋のように広がって、また別の誰かが他の誰かに影響を与えます。
(セッションはその反応がすぐに分かるのが魅力的ですよね! )
その影響の連鎖で、音楽は進化して来ました。
プロ、アマ問わず、自分もその中の一部であるという事を認識すると、世界が変わって見えてくるような気がします。
影響がごく微小でも0では無いと言う事、これが非常に重要なんです!
また、不快感を与える事、これも影響です。ある人には非常に不快でも、別の誰かには人生の救いとなるかもしれません。多様性こそが重要です。
音楽は他を尊重しつつ、自らを主張するもの。言葉は要りません。
世界中の全員がミュージシャンになった時、世界は本当に平和になる気がします!