色んなジャンルが入り交じるセッションの場では、あまり慣れないジャンルにも臨機応変に合わせていく必要があります。
そういう時は、「とりあえずリズムを合わせる」事が重要です!
①ただスケールをなぞっても、雰囲気は出ない
ジャズならジャズっぽい、ブルースならブルースっぽいスケールというのがあります。
スケールとは、音階の事です。
ジャズを普段聴かない人がジャズのスケールだけ覚えていって、コードに合わせてそれをなぞっても全くジャズっぽくなりませんし、ブルースを聴かない人がブルーススケールを覚えていってそれをただなぞってもブルースっぽくはなりません。
スケールや理論を学べば一気に音楽の幅が広がります。
しかし、理論は“この音を使っていました”という後付けでしか無いので、あくまで補助としての知識なのです。
いかに自分がその音楽に触れるか、の方が本質に近づけるのです。
分かりやすくファンクのベースラインで解説します。
まずこちら。ファンクの常套ラインです。
続いて、音は同じ音を同じ順で使ってるのに、ファンクにならない例。
続いて、音は一つだけですが、ある程度ファンクっぽくはなりますよという例
何となくご理解いただけましたでしょうか?
②膨大な音源を聴く時間はない
とはいえ、体にそのジャンルが染み付くまで音源を聴き込んだり、音源に合わせて演奏するには膨大な時間がかかります。
セッションの場で、いきなり得意でないジャンルをやる事になって、そこから音源を漁る、そんな時間はもちろんないですよね?
とにかく乗り切る為に、どうするかが重要となってきます。
③とりあえずリズムだけ周りに合わせましょう!
それならば、いっそのこと、とりあえずリズムだけ周りに合わせていきましょう!
その中で、失敗しながらも“ジャズ語”や“ブルース語”を徐々に体に染み込ませていった方が効果的です。
リズムを合わせる際は、とりあえずコードのルート、馴染んだら5度、3度、7度などのコードトーン、ちょっと冒険してスケール、の順に徐々に行動範囲を広げるように慣らしていけばいいです。
コード楽器の人は最初は指定のコード慣らしとけばいいですね。
周りのリズムに合わせて、合う音、合わない音を探っているだけで、自然とそのジャンルが体に染み付いてきます。
理論なんてものが確立される前は、そうやって音楽は伝播していったはずですので、家で音楽に合わせずただただスケール練習をするよりは、人と合わせて覚えていく方が自然ではありますよね。(もちろん、スケール練習は超重要ですし、僕もやってますよ! たまに。。。)
この方法ならば、周りにいいミュージシャンがいればいる程、成長出来ます!
色々な人のリズムを吸収して、自分の音楽にしていきましょう!