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音楽は会話!コミュニケーション能力は、ジャム・セッションで育つ!

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音楽をする上で重要な要素のひとつに、“コミュニケーション能力”があります。
これは、一番本質でありながら、一番忘れられがちな要素です。

実は、個人での練習時間が長く、自室に閉じこもって練習ばかりする人ほど、この能力が欠けていたりします。
音楽は、音と音との会話です。
他人が演奏する音に反応し、自分の音も変わる。
その連鎖で音楽を作っていくのが根本だと思っています。

初めて言葉を学んだ時、自室に閉じこもって同じ文章をすらすら言えるまで繰り返し喋ったり、先に文法を学んでから喋ったりしなかったと思います。家族や周りの大人が喋るのを聞いて、マネして、体に染み込ませるように、誰もが学んだはずです。
音楽で例えるならば、全ての時間が“本番”だったはずです。
言葉だけでなく、常に本番の中で他人とコミュニケーションをとる手段を学んだはずです。
 


音楽も、可能な限り、そうあるべきです。
毎日が本番、毎日がコミュニケーションの練習であるべきです。

ジャム・セッションは身近にある
音楽で本番といえば、楽団でいうとコンサートでしょうか?バンドでいうとライブでしょうか?

違います。

2人以上ミュージシャンが集まれば、もう“本番”なんです。
もうすでにその状態でジャム・セッションが出来る状態です。
楽譜とにらめっこするのではなく、アンプのツマミを微調整するのではなく、目の前にいるミュージシャンの音に純粋に反応する事こそ、一番の本質であり、音楽なのです。

コンサートやライブは、その一面を垣間見せる事に過ぎません。
対象がお金を払ったお客さんなので、その人たちを楽しませる事は大切ですが、本質を捉えていれば、おのずとお客さんとも空気で“会話”出来るはずです。

ジャム・セッションはどこにでも転がっています。
ジャム・セッションin高知でも、1000円の月1セッション、3000円の超初心者講習など行っていますが、実はその気になればお金なんて必要なく誰もがジャム・セッション出来るんです!

“決め事”が少ない方が“会話”が多い

ジャム・セッションの中でも、色々なルールがあります。
しかし、そのルールは出来るだけ少なくした方が、“会話”が増えます。
何も決めていないため、曲を進行させるには相手の音を良く聞き、また自分の意志を音にして相手に伝える努力が必要になるからです。

あらかじめ暗黙のルールが決まっていたり、曲の構成が複雑に固定されており、その通り進行しないと破綻するような曲だと、曲に対して演奏しがちになり、“会話”の機会は減ってしまいます。

曲に対してではなく、あくまで人に対して演奏する事が重要なのです!

初心者も、上級者のレベルに引き寄せられる!?

初心者は、上級者と演奏するのを嫌います。
何故かというと、恥を欠いたり、惨めな思いをするのが嫌だからです。

中にはその悔しさをバネに頑張る、心の頑丈な人もいますが、多くの人はそういう現場は避けると思います。 

しかし、上級者と演奏するという事は、とてもいい事です。
教則本を読んで自宅で練習する事で得られるものとは、比べ物にならない程の事を学べます。
学ぶ意思がなくとも、一緒に音で会話するだけで自然と上級者のレベルに引き寄せられます。
言葉で例えるならば、上級者の使う難しい単語や文法、そして息づかいや話のリズムまで、肌で感じて自分のものにする事が出来るのです!

ですので、出来るだけ身内だけではなく、上級者のいるセッションへ赴く方がいいです。
上級者も、初心者にオープンな、居心地の良いセッションの場もセッティングしてあげるととても良いと思います!
言葉の話せない赤ちゃんに「文法がなっていない!」「作法がなっていない!」なんて厳しく当たる親なんかいませんよね?
自分だって昔は、何も喋れない赤ちゃんだったという事を忘れずにいたいものです。

この話に「なるほど!」と思った方は、Victor Wooten(ヴィクター・ウッテン)の名演説をご覧下さい!
絶対感動しますよ。

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