“トニック”、“ドミナント” 、“サブドミナント”という言葉、聞いた事ありますよね?
この言葉、結構セッション中や終わった後の会話なんかで出て来たりするんですが、意味が分からない人からしたら、まず言葉の意味を解説してもらわないと何言っているのか全然分かんないですよね?
詳しい理論はさておき、“トニック”や“ドミナント”という言葉が何の事を指しているのか。
それがぼんやりと分かっていれば、とりあえず会話は成立すると思います。
ですので、今回は“トニック”、“ドミナント”、“サブドミナント”について簡単に解説します!
音楽理論としてではなく、あくまでジャム・セッションの現場を楽しむ為の理解としてお話しします。
ここで、前回お話ししたダイアトニックコードが出てきます!
この表、前回貼ったものと同じなんですが、色が違うの分かりますか?
それも、度数によって色が変わっていますよね?同じ色もあります。
察しのいい方はお気づきかも知れませんが、実は“トニック”、“ドミナント”、“サブドミナント”で色分けされているんです!
黄色=トニック
緑=サブドミナント
オレンジ=ドミナント
となります。
“トニック”、“ドミナント”、“サブドミナント”というのは、コードの機能の事なのです!
機能、または性質と言い換える事も出来るかと思います。
“トニック”は、安定した響き、落ち着いた響きがあるコードです。
“ドミナント”は、不安定な響き、落ち着きの無い響きのコードです。
“サブドミナント”は、少し不安定なコードです。
ダイアトニックコード上でいうと、
“トニック”は1度(または3度、6度)のコード
“ドミナント”は5度(または7度)のコード
“サブドミナント”は4度(または2度)のコード
がその性質を持ちます。
性質が同じという事は、つまり似た響きだという事ですが、これはコードの構成音が近いためです。
(1度はドミソシ、3度はミソシレといった具合)
さらに掘って行くと、“セカンダリドミナント”というコードや、“ドミナントモーション”なんて言葉も出てきますが、もっと詳しく知りたい方は理論書で勉強するなり、講師に習うなりして下さい。
なによりもジャム・セッションの現場で必要なのは、感覚としてコードの機能を感じる能力です!
“トニック”で安定、“サブドミナント”で緊張、“ドミナント”でさらに緊張感!そして“トニック”で着地するという感覚を身につける事が一番重要なのです!
ジャム・セッション定番曲のほとんどで、 この感覚は出てきます。そしてそれの繰り返しで曲が進行して行きます。
周りを良く聴き、緊張と緩和、不安と安心、浮遊と着地の波に合わせてストーリー性のあるソロを演奏する事ができれば、あなたもセッション上級者の仲間入りですよ!