前回に引き続き、音楽の初歩の初歩、インターバル=「音程」の話です!
前回、半音と全音、そして“度”という音程の表し方をお教えしましたね。
上の図はCメジャースケール上での音程一覧です。
Cメジャースケールには、「完全」=パーフェトと「長」=メジャーという音程が出てきます。
実はそれ以外にも、「短」=マイナー、「増」=オーグメント、「減」=ディミニッシュという音程などがあるんです。
今回は、「短」や「増」などの音程の中でも、特に良く使われる音程をお教えしましょう!
まずインターバルの基本系ですが、「完全」と「長」「短」は、何度に付くかが決まっています。
「完全」は1度、4度、5度、8度です。
「長」「短」は2度、3度、6度、7度です。
そして、(基準の音から数えて)「完全」および「長」よりも半音高い音程は「増」、「完全」および「短」よりも半音低い音程は「減」と呼びます。
【例】
「短7度」から半音低い音程は、「減7度」
「完全4度」よりも半音高い音程は「増4度」
では、「完全」と「長」以外で良く出てくる音程を紹介します!
【短2度】(間隔=半音1つ)
【短3度】(間隔=半音3つ)
【短6度】(間隔=半音8つ)
【短7度】(間隔=半音10こ)
【増4度】(間隔=半音6つ)
“トライトーン”とも呼ばれる。
【減5度】(間隔=半音6つ)
こちらも“トライトーン”になる。
【増5度】(間隔=半音8つ)
その他にも、セッションの現場では全く使いませんが、「増」より半音高い「重増」と「減」より半音低い「重減」もあります。
ちょっと頭が混乱してきた人がいると思いますので、簡単にまとめますね!
「完全」系インターバル
1度、4度、5度、8度
(高い)
「重増」
⇅
「増」
⇅
「完全」
⇅
「減」
⇅
「重減」
(低い)
「長」「短」系インターバル
2度、3度、6度、7度
(高い)
「重増」
⇅
「増」
⇅
「長」
⇅
「短」
⇅
「減」
⇅
「重減」
(低い)
あと、もちろん8度よりも高い間隔の音もあります。
これは簡単で、8度を1度と捉えたときの度数に置き換えて考えればいいだけです!
例えば9度というのは1オクターブ上の2度の事です。
ちなみに、「長短系」か「完全系」かも、1オクターブ下の度数と同じです。
テンションコードの関係上、以下の度数はよく使いますね!
9度=2度(長短系)
11度=4度(完全系)
13度=6度(長短系)
いかがでしたか?
音程は、音楽の仕組みを知る上で超重要な基礎の基礎です!
ゆっくりと時間をかけて、しっかりと理解してみましょう!
いきなり難しいジャズの理論書を読んでもいいですが、楽譜が読めないような人はまず、楽典などで基礎を良く理解するところから学んでみましょう!