Miles Davis(マイルス・デイヴィス)1959年のスタジオ録音アルバム『Kind of Blue』を紹介します!
数あるジャズのアルバムで、一番有名なアルバムと言っても過言ではない作品です。
それくらいロイングセラーで、古くならず、今でも引き込まれる魅力があります。
このアルバムを聴いた時に感じる独特な浮遊感、緊張感を作る要因の一つに、“モード”という概念が挙げられます。
“モード”という概念が出てくるまでのジャズのアドリブは、コードを分解し、その構成音を基礎として音を詰め込む、という“ハードバップ”のスタイルが主流でした。
しかしこのスタイルには、そのうち限界が来ました。追求するうちに、みんな同じアドリブばかりになってしまったのです。
そこで考え出されたのが“モード”という概念です。
これは音の配列、音階、つまりスケールに対してアドリブするという手法で、コード主導よりも音の数をぐっと減らし、より自由にアドリブすることを可能としました。
コード主導、スケール主導については以下の記事も参考にしてみて下さい。
【音選びの考え方】ソロに対する、モーダルなアプローチと、コーダルなアプローチとは?
“All Blues”
“So What”
“Freddie Freeloader”
【参加メンバー】
【曲目リスト】
2.Freddie Freeloader
3.Blue In Green
4.All Blues
5.Flamenco Sketches
わざわざこのサイトで紹介せずとも、詳細に分析したサイトなどがたくさんありますが、あえて紹介しました!
ジャズはたくさん作品がありすぎて何を買っていいかわからない人には、とりあえずこれをオススメします。もちろん、理解できないとか、好みじゃないなんて人もいるはずです。名盤というのはそういうものです。
初めて聴いてこのアルバムが良いと感じる人は、ラッキーです。これを聴いて音が古いと感じる人は最近のジャズを、良さが理解できないという人は時代をさかのぼって古いジャズを聴いてみると良いと思います!
どちらにせよ、そのうちこのアルバムが好きになると思います。