2016年5月27日に発売された、Robert Glasper(ロバート・グラスパー)の『Everything Is Beautiful』を紹介します。
この作品は、Miles Davis(マイルス・デイヴィス)のオリジナル音源をベースに、ほぼ原型をとどめない程に再構築したリミックス作品です。
そして、決して現状に満足する事無く、常に進化し続けたMiles Davis(マイルス・デイヴィス)の精神そのものをトリビュートしたかのように、オリジナル音原に対しての意欲的なアプローチが続きます。
参加アーティストは、Bilal(ビラル)、Illa J(イラ・J)、Erykah Badu(エリカ・バドゥ)、Phonte(フォンテ)、9th Wonder(ナインス・ワンダー)、Hiatus Kaiyote(ハイエイタス・カイヨーテ)、Laura Mvula(ローラ・マヴーラ)、KING(キング)、Georgia Anne Muldrow(ジョージア・アン・マルドロウ)、John Scofield(ジョン・スコフィールド)、Ledisi(レデシー)、Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)と、様々なジャンルの新進気鋭なアーティストからレジェンドまで。
個性的なミュージシャンばかりが参加しています!
“Ghetto Walkin’ ”
すでに公開されているMVです。
Bilal(ビラル)がすごくいい味出しています。
Maiysha (So Long)
Erykah Badu(エリカ・バドゥ)をフィーチャー。
ボサノヴァ調ですが、少なくともオシャレなカフェには合わないサウンドでしょうw
“I’m Leaving You”
個性派ジャズ/フュージョンギタリストJohn Scofield(ジョン・スコフィールド)と、パワフルなR&BシンガーLedisi(レデシー)の組み合わせです。
曲はR&Bファンクっぽい、ノリの良い感じです。
HipHopグループ、Little Brother(リトル・ブラザー)のPhonte(フォンテ)をフィーチャーした曲。
同じく、元Little Brother(リトル・ブラザー)の9th Wonder(ナインス・ワンダー)がプロデュースしています。
アルバムのドキュメンタリー動画です。
どの音源からネタを持ってきたか、何曲か紹介されています。
Miles Davis(マイルス・デイヴィス)のカバー作品のようなトリビュートをイメージして買うと、絶対にアテが外れますのでご注意を!
個人的に、ラストの曲でフューチャーしたStevie Wonder(スティービー・ワンダー)に全く歌わせないというアプローチにやられました。「え、そっち!?」みたいな感じです。
スティービーの歌声が目当ての人も注意が必要ですねw
単純に、全曲カッコいいですし、アルバムを通してバランスが良いです。
そういうところに、Robert Glasper(ロバート・グラスパー)のセンスを感じますね。
Robert Glasper(ロバート・グラスパー)の演奏とか、Miles Davis(マイルス・デイヴィス)の曲とか関係なく、単純にカッコいいと思える作品です!
Miles Davis(マイルス・デイヴィス)の“精神”をトリビュートしたアルバム、オススメです!