本ブログでは、音楽をグルーヴさせる為、「グルーヴとは何か?」というテーマで幾つか記事を書いてきました。
【“グルーヴ考察“記事一覧】
【グルーヴ考察】その5「On The ONE」
【グルーヴ考察】その7「コアリズムとエンドリズム〜2種の異なるリズム感覚〜」
その他の『リズム/グルーヴ』記事一覧
しかし今思い返すと、これらの記事はあくまで「一定のレベル」まで音楽レベルが達したミュージシャン向けに書かれた内容であると感じます。
僕が独自に考えた、グルーヴの為に必要なステップとして、
1.体内メトロノームの構築
→
2.リズムの伸縮のコントロール(タメと瞬発力)
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3.「On The One」の理解
→【グルーヴ考察】その5「On The ONE」
4.リズムずらし
→
という段階があるのですが、その一番基礎と言える「体内メトロノーム」の構築の時点で、初歩のミュージシャンの多くが行き詰まっているという現実があります。
アマチュア限定で言えば、ベテランミュージシャンでさえ「体内メトロノーム」が構築できていない人も少なからずいます。(それでも心に響く素晴らしい演奏をしてしまう人がいるのが、音楽の面白さなのですが!)
グルーヴについて話す際も、まずは「体内メトロノーム」が構築できていないと先の話を本当に理解する事は出来ないのです!
初歩のミュージシャンに「体内メトロノーム」をどのように構築してもらうか、色々と頭を悩ませていた時、とても優れた本に出会いましたので、紹介します!
その名も、
『歌、楽器、ダンスが上達! リズム感が良くなる「体内メトロノーム」トレーニング (CD付)』
です!
とにかくシンプル!!
この本の素晴らしいところは、とにかくシンプルな点です。
本の指示に従って、口と手で、リズムを刻むだけです!
引用【歌、楽器、ダンスが上達! リズム感が良くなる「体内メトロノーム」トレーニング (CD付)】
上図のようなページが延々と続きますので、
◉まずはメトロノームに合わせてやってみる。
◉スムーズに何回も繰り返して出来たらメトロノーム無しでやってみる。
◉それでも問題なく出来たら次のページへ。
それの繰り返しだけです!
慣れたら、手拍子の部分を楽器に変えてみてもいいですね。
付属のCDで、音楽初心者も安心!!
この本には、CDが付いていますので、「ワンエン、ツーエン」なんて数え方とか、手拍子の位置なんかをイラストだけで理解できないような「音楽にほぼ触れた事の無い初心者」の方でも安心して取り組む事が出来ます!
CDに合わせて真似をするだけで、「体内メトロノーム」が身についていきます!
実際にレッスンで使ってます!!
僕も実際に購入して、レッスンで使ってますが、最初は本当に簡単なリズムパターンから、少しづつ少しづつ難易度が上がっていく為、とてもスムーズに教える事が出来ます。
教わる側も教える側も、ストレスなく取り組む事が出来ますね!
実際の教育現場で、リズム感を教えるのに苦労している講師の方々にも、おすすめの1冊です!
冒頭にも書いた通り、本ブログでは『グルーヴ』について考察してきましたが、音楽をグルーブさせる為には「体内メトロノーム」の構築は欠かせません!
「体内メトロノーム」の構築は楽器の演奏レベルとは全く別次元になりますので、楽器の上手い下手や音楽の経験はあまり関係ありません。
たとえ自分がどの演奏レベルにいても、自分一人で同じリズムを延々と刻み続ける事が出来ない(体内メトロノームが構築されていない)のであれば、是非ともこの本を手に取り、実践して、楽しく「体内メトロノーム」を構築する事をオススメします!