セッションを10倍楽しむ!
今回は、「自分のソロパートが回って来たらどうしたらいいか」です!
第二回で、セッションの大まかな流れは説明しました。
今回はもっと詳しく、自分にソロの順番が回って来たらどうしたらいいかを説明します。
①自分より前の人たちのソロをよく聴いておく
まず肝心なのは、曲想(曲の雰囲気、イメージ)をしっかりとつかんでおく事です。
セッションはテーマのコード進行を繰り返すことが多いです。
(※ソロ用に別のコード進行がある場合もあります)
ですので、他の人がソロをとったりしている間に、 曲想をつかんでおくと安心です!
スケールなんかが分からない場合は、伴奏しながら使っても大丈夫な音なんかを探してもいいんじゃないでしょうか。
ただし、くれぐれもソロ中の人の邪魔にならないように(笑)!
ソロを盛り上げながら探して下さいね!
そして、前の人のソロが終わり、自分に回ってくるタイミングを逃さない事も重要です。
ここは、目でもしっかり周りの様子を確認しましょう。
②ソロが回って来ても、身構えない!
ソロが回ってくると、緊張しますね。
「いいとこ見せてやる!」だとか、「失敗したらどうしよう」なんて考えてると、失敗します!
ソロが回って来たからといって、「何か弾かなければ」と意識してしまうと、その瞬間周りが全然聴こえなくなって、1人でピロピロ演奏しているだけの、つまらないソロになってしまいます。
ソロだからといっても、何も弾かない箇所があったって構わないのです。
むしろその無音部分がある事によって、周りのメンバーがそこに音を入れて来るため、そこでメンバーとの会話が生まれ、結果自分のソロが盛り上がり、素晴らしいものになるのです!
スケールが分からなければ、他の人のソロの時に確認した、ハズれない音を2、3個弾くだけでもいいんです。
それでも十分周りの人は反応出来ますし、音数は少なくても、強弱や音の長さでいくらでもバリエーションは出せます。
周りを聴かずにピロピロと音を隙間無く並べ立てるソロよりも、周りからの評価は高いはずです!
周りを聴かない人のソロは、なんと周りのメンバーには聴こえないんです。
音は鳴ってるけど、しっかりと注意して聴かないと音楽として認識されないんですね。
周りのメンバーも演奏している訳で、そんなに注意して聴いてくれるかって、そりゃ無理ですよね。
「いいとこ見せてやる」「すごいと言わせたい」「すごいの弾いてやる」なんて思って演奏して、結果誰も聴いてない(聴こえてても認識していない)なんて、悲劇だと思います。
セッションは会話ですので、ソロだとはいえ身構えず、自分が自然に出来る範囲のことで、自分なりに周りの人と受け答えしていれば、自ずと素晴らしいソロになります。
周りの人が素晴らしいソロにしてくれます!
③ソロの終わりは分かりやすく
ソロがひとしきり盛り上がったら、そろそろ次の人へ回してあげて下さい。
ここでの注意点は、次の人がソロを始めやすいように回してあげなければ盛り上がったソロも台無しになってしまうという事です。
次の人がソロを始めるまでが自分のソロです!
やり方としては、
○ソロを落ち着かせて、コード進行の最後の2小節くらい伴奏っぽいのを弾きながら次の人に目で合図
○ 最後まで盛り上げたまま次の人を目で見て、コード進行の冒頭にタイミングをあわせてパス
などがあります。
サウンドとフレーズと体の動きで、「終わりますよ」「お次どうぞ」と表現してあげて下さい。
セッションにおけるソロは、自分1人で完結するものではありません!
周りのセッションメンバーを楽しませる事は、ソロの醍醐味です。
そしてメンバーがお互いに楽しんでいる様子こそが、オーディエンスを楽しませるのだと思います。
決してすごい技術が全てではありません!あくまで会話が大事です。
以上の点に留意して、是非とも素晴らしいソロを演奏して下さい!