ジャズ/ラテン/ソウルが入り交じったような独特な音楽と、社会的風刺の効いた歌詞が特徴的な詩人/ミュージシャン、Gil Scott-Heron(ギル・スコット・ヘロン)のアルバム『Pieces Of A Man』を紹介します。
“黒いBob Dylan(ボブ・ディラン)”の異名を持つGil Scott-Heron(ギル・スコット・ヘロン)は、元々詩人として何冊か本も出版したり詩の朗読音源を出したりしていましたが、1971年に初めて音楽的なアルバムをリリースしました。それが今回紹介する『Pieces Of A Man』です。
Common(コモン)などをはじめとしたHipHopミュージシャンの作品の元ネタにされたり、現代のミュージシャンから多大なリスペクトを受けていましたが、2011年に他界しました。
“The Revolution Will Not Be Televised”
Ron Carter(ロン・カーター)のベース、Bernard Purdie(バーナード・パーディ)のドラム、Hubert Laws(ヒューバート・ロウズ)のフルートをBGMとしたポエトリー・リーディング・ナンバー。聴いていると、ラップの始祖とも捉えられそうな気がしてきます。
タイトルを和訳すると、“革命はテレビで中継されない”。歌詞にも強烈な風刺が効いています。
“Home Is Where The Hatred Is”
個人的に大好きな曲です!
Meshell N’degeocello(ミシェル・ンデゲオチェロ)やPino Palladino(ピノ・パラディーノ)らがカバーしたこちらの演奏も合わせてどうぞ!
“Pieces of a Man”
ジャズバラード調のナンバー。
Ron Carter(ロン・カーター)のベースがいい味出してます。
どっぷり浸れる曲ですね。
この動画で全曲聴けます。
【曲目リスト】
70年代サウンドが好きな人、ヒップホップが好きな人、ジャズが好きな人、ブラックミュージックが好きな人にオススメですよ!