セッションを10倍楽しむ為に、周りの音を良く聴く事が大切であるというのは、(1)「周りの音を良く聴く」で書きました。
では実際に、
どのように周りの音に反応していけば良いのか?
という問題が出て来ます。
セッションなので、感情のままに自由に反応すればいいのですが、いきなりそう言われても困ってしまいますよね!
一番単純で分かりやすい方法は、
他の人のマネをすること
です。
マネをすると言っても、完全にコピーする必要は全くありません。
例えばソロをとっている人の印象的なフレーズをリズムだけなぞってみたり、同じリズムを繰り返しているようなら一緒に繰り返してみたり。
そういうユルい合わせ方で充分です!
そうやってユルく合わせているうちに全体がグルーヴしてきますし、ソロの人のフレーズもさらに生き生きとしてきます!
実は、マネをする事の利点はまだまだあります!
それは、自然と耳コピーする能力が向上したり、 先を予測する能力が向上する事です!
家でCDをコピーしているのと違い、セッションはリアルタイムで状況が変化していきます。
そこで他の演奏者のマネをするという事は、「間違えたから巻き戻してもう一回…」 などという事が出来ない訳です。
たとえリズムだけだとしても、そのような状況で他人に合わせていくと、無意識に先を予測するようになってきます。 また、音の聴き方も変わり、フレーズの重要な部分のみピックアップして認識するようになる為、曲やフレーズの全体像を素早く把握出来るようになります!
更にもう一つ利点があります!
フレーズの引き出しが圧倒的に増える事です!
これは、沢山の人とやればやる程増えていきます。
家でコピーする時は、普通自分の楽器のみコピーしますよね?
セッションでは、自分の楽器以外のフレーズをマネする事が多くなりますので、必然的に自分の楽器ではあまりやらない動き、リズム、音使いが自然と身に付く事になります。
これが、“圧倒的”に増えると書いた理由です。
ギタリストがギタリストのマネをするよりも、ギタリストがトランぺッターやドラマーのマネをする方が、きっと得るものは大きいでしょう!
是非セッションでは、どんどん人のマネをしましょう!!