みなさん、D’Angelo(ディアンジェロ)の伝説的なアルバム、『Voodoo』はご存知ですか?
Soul/R&Bなどのブラックミュージックが好きな人なら知らない人はいないでしょう。
何年もセッションを重ねて生み出した独特なグルーヴ、細部まで作り込まれたアレンジとコーラスワーク、聴けば聴くほど中毒になるこの『Voodoo』でドラムを叩いているのが、HipHopバンド・The Roots(ザ・ルーツ)のドラム、Questlove(クエスト・ラブ)です。
もったりとずれたような特徴的なドラムですよね!
実はこれ、自然なずれではなく、狙ってやっているんです。
最近はこういうわざとズラす手法がヒップホップやジャズ界隈で流行っています。
このQuestlove(クエスト・ラブ)が、Red Bull Music Academyにて『Voodoo』のドラミングについて解説している部分の抜粋動画がありましたので、ご覧下さい!
動画の中で、このドラミングについて「drunk」と形容していますね。
まさに「酔っ払った」ようなドラムですよね!
ただめちゃくちゃに叩いても、かっこよくはならないんです。
酔っ払いが叩いたくらいヨレヨレでも、ちゃんとグルーヴしているからこの良さが出せるんですね。
この動画やアルバム『Voodoo』を聴けば、音の“縦の線”を揃えることでグルーヴするのではない、という事が分かってもらえると思います!
ズラしてもズラさなくても、グルーヴさせる事が出来ます。
「On The ONE」が重要で、グルーヴと“縦の線”はそれほど重要ではない、という事ですね!