ジャム・セッションin高知の勝賀瀬達也がnoteで役に立ちそうな記事を書いていたので、紹介します!
当ブログで解説した、「体内メトロノーム」「ずらし」「コアリズムとエンドリズム」などにも通じる部分があります。
バンドもセッションも、音楽は結局、人と人がやる事です。
最終的に全員の演奏が混ざった時の音が素晴らしい事が一番大事ですので、テクニカルな面ばかりに縛られるのではなく、「曲のために」という観点で演奏を大きく捉える事が重要ですね!
「木を見て森を見ず」にならない事が重要ではないでしょうか。
高知県在住。ドラマー。 ジャズ/R&Bを主体に演奏活動をしています。 基本的に音楽に関することを投稿する予定です。 演奏サポート、ドラムレッスンなど承ります。
引用先記事【https://note.mu/tatsuya_shogase/n/n617a857c0faf】
「リズムが走ってると言われて直したら、モタってると言われる。・・・じゃあどうしろと!?」ってなる時の解消法
バンドの練習をしている時に、こんな風に言われたことありませんか?
ギター 「ドラム、走ってるよ」
ドラム 「え、分かった。気を付ける。」
ボーカル「ドラム、今度はモタりすぎ」
ドラム 「え、分かった。気を付ける。」
ベース 「ドラム、リズム揺れすぎ」
ドラム 「・・・ (´・ω・`)」
ドラマーに限らず、「じゃあどうしろと?」ってなった人、結構いるんじゃないでしょうか?たしかに僕にもそんな経験があります。
今回はそれを解消するためのヒント的なやつを書いてみようと思います。
まず、その現象を詳しく検証してみましょう。
とりあえず、自分がドラマーで(他の楽器でもいいんですが)、メトロノーム100に合わせてきっちり8ビートが叩けるとします。
そして同じくテンポ100の曲をバンドで演奏する時だけ、なぜか走ったりモタったりしてしまう。そんな状況を考えてみましょう。
つまり、
「メトロノームには合せられるのに、バンドでは合わない。」
という状況です。
そしてその状況を「自分に合せられない他のメンバーが悪いんだ!」と思ったことがある人も、結構いるんじゃないでしょうか?
だって、自分はメトロノームにバッチリ合わせたビートを出せるのです。
「その完璧なビートがズレてるなんておかしい。逆にみんながズレてるんだ!」と、思ったことはないでしょうか?
じゃあ本当に周りのメンバーが悪いんでしょうか。経験から言うと、大抵は本当にドラマーがリズムキープできてないことが多いですね。ちゃんとリズムキープができると、周りの演奏もちゃんと付いて来てくれます。
では、なぜドラマーはメトロノームに合わせてられて、バンド演奏になるとダメになるのか。
その理由は、
「メトロノームはリズムが揺れないけど、バンドメンバーはリズムが揺れるから」
に尽きます。
要するに、そういうドラマーはメトロノームの強靭なリズムにおんぶに抱っこで、それに全てを合わせてしまっています。だから合せる先のリズムが揺れてしまうと、もうリズムキープができなくなるんですね。
想像してみてください。不規則にリズムがヨレるメトロノームを。
そんなの合せられるわけないですよね。
でもバンド演奏ではそれをしてしまいがちです。
リズムが揺れるバンドメンバーにリズムを合せるというのは、早い話が、無理なんです。
だから、考え方を改める必要があります。
リズムを何に合わせるかというと、他人の演奏ではなく、
「その曲が持っている本来のビートに合わせる」
ということなんですね。
演奏されて聴こえてくる音に対して合わせるんじゃなくて、音としては聴こえて来ない、その曲自体が持つリズムの核・中心を感じて、それに合わせることが大事になります。
ギターが少しモタり気味に弾いたり、ベースが少し速めに弾いたりするとします。
すると、出た音はその瞬間もしかしたらテンポ99だったりテンポ101だったりするかもしれません。
そして次の瞬間、逆にギターが走り気味になり、ベースがモタり気味になるかもしれません。
曲の持つ本来のビートは常に100です。
それを感じず、他のメンバーが演奏したテンポ99だったり101だったりする音に合わせてしまうことで、リズムの揺れがさらにひどくなるのです。
これが、「メトロノームには合せられるのに、バンドでは合わない。」現象の最大の原因だと思われます。
なので、曲の持つ本来のビートを感じて、それに合わせて演奏しないといけません。
ちょっと考えれば当たり前のことなんですが、意外とそのことに気づかない場合もあるので、記事にしてみました。